梅雨を彩る「あじさい」
2021.06.02
暮らしの情報
満開を迎え始めた紫陽花。
今年も街中をきれいに彩り、コロナ禍で落ち込んだ人々へ「元気を出して」と言ってくれてるように感じます。
本日はそんな梅雨を彩る「紫陽花」についてご紹介したいと思います^^
どうして紫陽花と書き、「あじさい」と読むのか?
先に「あじさい」という呼び名があり、あとから「紫陽花」という字をあてたからだそうです。
あじさいの語源には諸説ありますが、藍色が集まったものを意味する「集真藍(あづさあい/あづさい)」がなまったという説が有力とされています。
あじさいは、古くから親しまれていて、日本最古の和歌集『万葉集』では、「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」と書かれています。
このように「紫陽花」と書くようになったのは、唐の白居易が別の花につけた「紫陽花」を、平安時代の学者が「あじさい」にあてたからだと言われています。
紫陽花は日本だけ?
紫陽花はもともと、日本固有の植物でしたが、長崎に来たシーボルトが、恋人のお滝さんにちなんで「オタクサ」という名をつけ、海外に紹介したといわれています。
それ以来、西洋でも親しまれるようになり、様々な品種改良を経て日本に逆輸入されるようになりました。
日本と西洋の名前の違い
日本では、あじさいを「紫陽花」「集真藍」と書きます。
色が変わることから「七変化」「七変草」という別名もあり、いずれも色に関係しています。
一方、西洋のあじさいは「ハイドランジア」と呼ばれ、ラテン語で「水の器」という意味です。
雨に映えるからではなくて、ほかの草花に比べて葉の気孔が多く、たくさんの水を欲しがるからだそうです。
水さえしっかり与えれば、日陰でも育つ丈夫な花なのです。
紫陽花の色
あじさいは、土壌のph(水素イオン濃度指数)が酸性だと青系に、アルカリ性だと赤系に、中間だと紫系になります。
品種改良されたものは色が変わらないものが多いです。
日本は、火山地帯でも多く弱酸性の土壌が多い為、青系や紫系が主流ですが、欧州ではアルカリ性の土壌が多い為、赤系が主流となっています。
色で違う花言葉
紫陽花の花言葉は、「移り気」「無常」「浮気」です。
これは、紫陽花の色が変化することに由来しています。
また、西洋では「heartlessness(冷酷)」「boastfulness(傲慢)」「You are cold(あなたは冷たい人)」という花言葉になるそうです。
最近では、マイナスイメージの多かった花言葉から小さな花が(ガク)が集まっていることから、「家族の結びつき」「家族」「団らん」「仲良し」といったプラスイメージの花言葉を用いる場面もあります。
青い紫陽花・・・辛抱強い愛情
紫の紫陽花・・・移り気、無常、浮気
赤やピンクの紫陽花・・・元気な女性、強い愛情
白い紫陽花・・・寛容、ひたむきな愛情
緑の紫陽花・・・ひたむきな愛
など、色で花言葉が異なることもあります。
この機会に一歩足を止めて、梅雨ならではの風情を楽しんでみてはいかがでしょうか^^
工事部 : 村越
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