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最初に誕生した4色

最初に誕生した4色

2021.09.03

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●黒の反対語は何色?

多くの人は、黒の反対語は白だと感じると思います。
ところが、日本の色の生い立ちからみるとちょっと違います。

古代の日本では色名は「白」「黒」「赤」「青」の4色でした。
「黒」は太陽が沈んだ状態の「暗い」「暮れる」が「くろ」に変化したといわれています。
一方、太陽が昇った「明るい」状態、「明るい」「明ける」から「赤」が生まれたといいます。

「黒」と「赤」は明るさにおいて逆の意味を表します。
色の意味から考えると「」の反対語は「」なのです。
はっきりとはわからない、覆われてわからない「漠(ばく)」「淡い(あわい)」から「青」が生まれ、「白」は「はっきりと見える」という意味の「知る」「しるす」から生まれました。

●「緑い」がない理由

私たちは「赤い」「青い」のような使い方をしますが、「緑い」や「紫い」とは使いません。
「い」をつけて形容詞化する言葉は「白」「黒」「赤」「青」の4色だけです。

この4色はもっとも古く誕生した色で、その由来が「明るい」「暗い」などの状態を示していたので、形容詞に変化するのです。
「黄」と「茶」は「色」を伴って「黄色い」「茶色い」と形容詞化します。
色名は状態ではなく、主に物の名前からとっているので、形容詞に変化しないのです。
他の色は「緑色の」「紫色の」と表現します。

◆日本では「赤」「黒」ができて、その後に「青」「白」ができたと考えられている ⇒ 
◆「紫」は4色のその後にできた色 ⇒ 
◆形容詞化する6色 ⇒ 
◆緑は青と同じ色とされていて、色名としてできたのは比較的新しい ⇒ 

青と白は明度の概念

古代の日本での「青」ははっきりしない曖昧な色、「白」ははっきりした色ということから、これは明度の概念ともいえるそうです。
日本では色が2つできた後に、色の濃淡の概念ができました。
日本人の中間色好きはこうした背景があるのかもしれませんね(=゚ω゚)ノ

 

参考資料:
著者 ポーポー・ポロダクション
発行 株式会社日本文芸社
「決定版 色彩心理図鑑」より

 

 

経理 : 百目木ゆ


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