1月20日は『二十日正月』
2023.01.20
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1年があっという間だったな。と年末を過ごし、新年を迎えてもあっという間に時間が過ぎて、
お正月の雰囲気もさっと消し去られてしまう気分ですが、1月は新年を祝う様々な行事や風習があるそうです。
今回は七草や鏡開きのメジャーな日ではなく、あまり知られていない風習についてご紹介したいと思います!
●二十日正月
今ではあまり聞かれることのなくなった二十日正月。かつては正月の終わりとなる大切な節目として、仕事を休む習わしがあったそうです。また、新年から働き通しだった女性たちが体を休めるために里帰りをしたり、小正月からの里帰りを終えて帰宅する日でもありました。かつては鏡開きも1月20日に行われていましたが、江戸時代徳川家光が亡くなったのが慶安4年(1651年)4月20日 であったため、月命日にあたる20日を忌日として避けて松の内後の1月11日 とされました。松の内が1月15日までの地方では、今でも1月20日に鏡開きが行われているそうです。
二十日正月には他にもさまざまな行事が行われていましたが、現代にも受け継がれているのが「正月の料理を食べつくす」という一風変わった風習です。地方によって呼び名が異なるこの行事には、人びとのどんな思いが込められているのでしょうか。
●正月の祝い納めとは、正月の料理をすべて食べつくすこと?
二十日正月の別名は「骨正月」。やや不穏な気配が漂うこの言葉は、正月に準備した一尾丸ごとの魚の頭や骨を、根菜などと一緒に煮て残らず食べたことに由来します。魚は神事や祭事の供物として欠かせない縁起物で、年越しのために用意するものを「年取魚(としとりざかな)」と呼びます。西日本では鰤、東日本では鮭が代表的な年取魚。出世魚の鰤と「栄える」に通じる鮭は、縁起物として正月には欠かせない魚でした。
二十日正月に食べるものによって地方ごとに名称が異なり、「麦正月」「とろろ正月」「団子正月」などとも呼ばれています。そこには、正月のごちそうやお供えものを残さずいただくことで、正月のものは食べ残すまいという実りへの感謝の思いと、今年の豊作への願いが込められているのです。
正月にごちそうを食べて祝うのは、新年が良い年になることをあらかじめ祝う「予祝(よしゅく)」の意味合いがあるそうです。期待する結果を先取りして表現することで、そのとおりの結果を得ることを願う気持ちからうまれた風習なのですね。「正月の食べ納め」ともいえる二十日正月。もし、お正月の食材や餅がまだ残っていたら、感謝と祈りの気持ちを込めて、今日きれいさっぱり平らげてしまいましょう!
情報 ☞ 『tenki.jp』
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