江戸風情
2020.11.10
日々の出来事
珍しい柄でとても美しいこちらの朝顔。
とある農園さんから苗をお取り寄せしたものです。
何年も前から気になっていたのですが、やっと今年タイミングが合い入手することができました。
こちらの朝顔、誕生秘話がとても素敵なのでご紹介したいと思います。
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病気で突然この世を去った妻。
不思議なことは、妻が亡くなって1年たった頃に起こりました。
その日は、妻の一周忌で、親戚が大勢集まりました。
それぞれが思い出話などしていると、庭に出ていた親戚の一人が、「あれっ!」という声をあげたのです。
何が起こったのかと、みんなで外に出てみると、
そこには、これまで見たことのない色模様のあさがおが咲いていたのです。
花は中輪で、青紫と白の絞り模様に特徴がありました。
それまでも咲いていたはずなのですが、何気なく毎日を過ごしていた私は、見逃していたのでしょう。
こんなことってあるでしょうか…。
冷静に考えてみると、その場所は、私が5月に約30粒ほどの種をまいた場所だったのです。
毎年、妻は、必ず同じ場所に種をまいていたので、それを私が受け継いでいたのです。
それは、小柄ではあるけど、可憐に花開く小さな赤い花「るこう草」の種でした。
その「るこう草」が、どうやら、涼しげな絞り模様のあさがおに変化したらしいのです。
その証拠に、新たなあさがおは、わずかな「るこう草」といっしょに咲いています。
しかも、葉はすべてるこう草の葉なのです。
ひょっとしたら、これは、亡くなった妻からのメッセージなのかもしれません。
「花を愛する気持ちが突然変異を起こさせた。」 こう思わずにはいられませんでした。
私は、今でもそう信じているし、心から「ありがとう」を言いたいと思うのです。
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奥様への思い、花を愛する気持ちを込めて名付けられた名前
『 江戸風情 』
諸事情により、夏終わりかけに到着した苗は今やっとたくさん花芽を付け咲き始めました。
1度もお目にかかったことはありませんが、1つ1つ花が咲くたびにその奥様の事を思い浮かべてしまいます。
きっと素敵な方だったんだろうな、、、と(*^^*)
経理部 : 百目木ゆ