女性はなぜ美白を求めるのか？
2021.09.08
暮らしの情報
●白さは女性の憧れ
日本における美しさのひとつとして考えられる「美白」は、多くの女性が関心を寄せるテーマです。
しかし、実は欧米人の多くは肌が白くなることを特に希望していません。
アジア人は肌が変化しやすい傾向があり、日に当たると自然と黒くなりやすく、外にでている人の肌は黒くなります。
日本人には美白の人は外で働かなくていいから日に焼けない人という固定概念があり、そのため白い肌の人は「セレブな品のある女性」というイメージが形成されます。
また日本人は白の上品、清潔、無垢、純真といったイメージを好みます。
結婚式の白無垢や芸者の白塗りなど、白を通して女性を美しく見せる文化的な背景もあり、さらに白は若さを象徴する色でもある意識も大きいでしょう。
●赤は肌を明るく見せる色
単に白い色を塗れば美白に見えるというわけではありません。
日本の大学と化粧品メーカーの共同研究によれば、日本人女性の顏は、明るさを表す明度が等しい場合でも、赤みを入れた顏は黄みのある顏よりも明るく見えるそうです。
不思議なのは赤みが明るさを感じる要因になるというのは、肌のみに当てはまるということです。
私たちには肌のみに感じる何かしらの知覚メカニズムがあると考えられます。
●人は肌の色に敏感
人は肌の認識に敏感です。非常に細かい色の違いも敏感にわかります。
人の色覚は、人の肌を観察するために備わったと考える研究者もいます。
肌の微妙な色の変化で、相手の感情を読み取るためだといいます。
参考資料：
著者 ポーポー・ポロダクション
発行 株式会社日本文芸社
「決定版 色彩心理図鑑」より
経理部 ： 百目木ゆ
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