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「新年度」や「年初め」はなぜ4月?

「新年度」や「年初め」はなぜ4月?

2021.04.01

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一年の始まりは1月1日 お正月ですが、お正月を境に色々始まるわけではありません。
学校や会社など私たちの生活に関わる多くも場面で新しく年が始まるのは4月1日です。
これを「新年度」または「年初め」といいますが、なぜ4月なのでしょうか?

年度とは?

年度とは特定の目的のために規定された1年間の区切り方です。
多くの場合用いられているのは官公庁などが予算執行するための期間である「会計年度」
学校など学年の切り替わりを目的とした「学校年度」です。

会計年度と学校年度はどちらも4月から3月までを区切りとしています。
一般的に「年度」といえば4月から3月までの区切りを指しますが、他にも様々な「年度」があります。

>>例えば
・7月から6月までを区切りとしている「麦年度」
・9月から8月までを区切りとしている「芋年度」
・10月から9月までを区切りとしている「大豆年度」

会計年度とは?

会計年度は明治19年(1886年)に始まりました。
当時日本の主産業は稲作でした。政府の主な税金収入源が農家のお米だったのです。
納税はお米ではなく現金だったので農家が秋にお米を収穫し、それを現金に換えて納税し予算編成をすると、1月では間に合わず4月からとするのが都合がよかった為会計年度を4月にしたと言われています。

また、当時世界一の経済力を誇ったイギリスの会計制度4月から3月まで当時の日本にとって、イギリスは重要な国であったのでイギリスに倣って会計年度を4月からにしたともいわれています。

学校年度とは?

江戸時代(1603年~1868年)の寺子屋や、明治時代(1868年~1912年)
初期の学校では入学期・新学期の定めはなく、いつでも入学ができて個人の能力によって勉強の進み方も違ったので一斉に学年が進級することもなかったそうです。
しかし大学ができると外国に倣って「一斉入学・一斉進級」にした方がいいという事で9月から8月という区切りをつけました。

ところが明治19年(1886年)に会計年度が始まったことでそれに合わせる為に学校年度は4月から3月という区切りに変わっていきました。
明治の終わり頃になると国が積極的に会計年度と学校年度の統一性を指導するようになり、国や県から補助を受けている学校は会計年度に合わせて4月入学に切り替えていきました。
また明治時代の日本には徴兵令があり国民に兵役の義務を課していて徴兵令では、徴兵対象者の届け出日が9月1日だったのですが、明治19年(1886年)に会計年度が始まったことにより4月1日に変更されました。
それに伴い、軍隊に関する士官学校などの新学期も4月1日となり徴兵対象者の申請届け出が9月から4月に前倒しになりました。

このことから「優秀な人材が徴兵されてしまう」と考えた学校関係者は9月入学から4月入学へ早めたと言われています。
他にも9月入学・進学の場合、学年末試験の時期が6月頃になります。
6月頃の日本は梅雨時で蒸し暑い為学生の健康を考慮し、4月入学にしたとも言われています。

 

4月と言えば入学式・進級・就職・新生活色々心機一転な事がありますが、
歴史を知ることで現在当たり前になっている出来事の起源や当時の時代背景が知る事ができ面白く感じますね。

また何かご紹介できればと思っているのでその時は是非読んでみて下さい(^-^)

 

 

経理部 : 櫻庭


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