紫外線と上手につきあっていくために
2023.07.26
暮らしの情報
連日の猛暑で熱中症注意の情報をよく見かけますが、それと同じくらい紫外線にも注意が必要です。
紫外線を多く浴びると人体の健康に影響が出ると幼い頃から言われてきましたが、影響は皮膚だけではないようです。
しかし、健康を維持するために必要な栄養素ビタミンDは紫外線によって人体で生成されるそうで、全く紫外線を浴びないのもそれは良くないそう。
熱中症や感染症、紫外線の影響を考えながら生活をするのは苦労しますが、少しでも元気でいるために対策を上手に取り入れたいですね(*^-^*)
●紫外線の皮膚への影響
皮膚は表皮と真皮から出来ています。表皮は皮膚の最も外側にあり、角化細胞が 90%以上を占めています。そのほかメラニン色素を作る色素細胞と免疫機能を司る細胞も表皮内にあります。真皮は膠原線維(コラーゲン)が主で皮膚の丈夫さを保ち、弾性線維は皮膚の張りを保ちます。皮膚には紫外線から身を守る仕組みが備わっています。最も強力な光線防御は色素細胞が作るメラニン色素です。メラニンは紫外線、可視光線、赤外線を吸収して、DNAへのダメージを少なくします。我々は子供のうちに大量の紫外線を浴びていると考えられます。その影響は何十年もたってから現れてきます。子供のうちから紫外線を浴びすぎないよう、帽子、衣類、日焼け止めなどによる紫外線防御を心掛けることが大切です。
●紫外線とビタミンD
本来ビタミンとは、からだには欠かすことができない栄養素で、食物からしか得ることのできない微量物質のことを指していました。ところがビタミン Dは自分のからだの中で合成することができます。からだの中でビタミン Dが合成される場所は皮膚であり、そして合成には紫外線の助けが必要となります。ビタミン Dの主な働きはカルシウム代謝の調整です。体内のカルシウム環境は消化管、骨、腎臓の働きによって保たれていますが、ビタミン Dはこれら3つの臓器に働く重要なビタミンです。食物から摂取したり、皮膚で合成されたりしたビタミン Dはそのままでは働くことができません。肝臓と腎臓で「活性化」されてはじめて効果を発揮します。
しかしながら、実際はカルシウム代謝の点では食事から摂取するビタミン Dだけでは不足気味です。やはり、日光による合成もうまく利用することが必要です。皮膚で作られたビタミンDはビタミンDの運び役(ビタミンD結合蛋白質)によってすぐに運ばれるため、消化管から吸収されるビタミンDよりもからだの中で使われやすいと考えられています。とはいっても日焼けをするほどの「日光浴」が必要なのではなく、日本が位置する緯度を考えると、両手の甲くらいの面積が 15 分間日光にあたる程度、または日陰で 30 分間くらい過ごす程度で、食品から平均的に摂取されるビタミンDとあわせて十分なビタミンDが供給されるものと思われます。介護の必要な高齢者や妊婦さん、授乳中の女性などでは屋外に出る時間をもうけることや、屋内においてもガラスを通さない日光にあたる時間をもうけることが望まれます。
情報 ☞ 『環境省(紫外線による健康影響)』
●紫外線から体を守ろう
情報 ☞ 『環境省(オゾン層が破壊されると?)』
管理部 : 石塚
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