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梅雨はなぜ「梅の雨」と書くのか?

梅雨はなぜ「梅の雨」と書くのか?

2021.05.13

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まだ5月だというのに雨の日が続いている東京。
今年は例年より早く梅雨が訪れそうですね…

さて春の終わり、そして夏の始まりを告げる「梅雨」
みなさんは、なぜ梅雨が「梅の雨」と書くのかご存じでしょうか?

梅雨とは

北海道と小笠原諸島を除く日本、朝鮮半島南部、中国の南部から長江流域にかけての沿海部、および台湾など、東アジアの広範囲においてみられる特有の気象現象を言います。
5月から7月にかけて起こる曇りや雨の多い期間、雨季の一種です。中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼びます。

梅雨の由来

「梅雨」の語源には、いくつかの説があるそうです。

■「梅の実が熟す時期に降る雨」

という意味で、中国の長江流域では「梅雨(ばいう)」と呼んでいた説。梅は、2月から5月頃にかけて花を咲かせ、6月から7月頃に収穫を迎える。
そのため、 梅の実が熟す時期に降る雨 ということで、この時期に降る雨のことを「梅雨」と呼ぶようになったと言われている。

■「黴(カビ)が生えやすい時期の雨」

という意味で、「黴雨(ばいう)」と呼んでいたが、カビでは語感がよくないので、同じ読みで季節に合った「梅」の字を用いり、「梅雨」になったという説。

そのほか、

・「露(つゆ)」から連想
・梅の実が熟し、潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連づけた
・カビのせいで、物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想

などの理由により、江戸時代に日本へ伝わり、その頃から「梅雨(つゆ)」と呼ぶようになったとか。

梅雨という言葉は、日本で生まれた言葉ではなく、中国で生まれた言葉だそうです。梅雨という言葉が使われるようになる前は、日本では五月雨(さみだれ)という言葉が使われていました。これは、旧暦の5月に降る雨だったからだそうです。

 

 

工事部 : 村越


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