家守る 大事な屋根を見直そう
2020.07.15
暮らしの情報
適切なメンテナンスで長持ちする家に
- まずは色あせをチェック
雨漏りや、建物の傷みにもつながる屋根の劣化。
ストレート屋根や金属屋根の場合、まずチェックしたいのが色あせです。
色あせは、紫外線や雨風によって塗料が劣化し、防水機能が低下し始めているサインです。
防水機能が低下した屋根材は水を含みやすくなり、コケや藻、カビなどが生えてきて劣化します。
また、水を含んだ屋根材が凍結、乾燥といった膨張と収縮を繰り返すと、反りや割れにつながることもあります。
屋根は日頃見えないため、劣化に気づきにくい場所ですが、こうした劣化から雨漏りが発生する場合もあります。
屋根裏などで知らぬ間に雨漏りが進行して、気づいたときには柱や梁が傷んでいたというケースも。
そうなると大掛かりな修理が必要になるので、定期的に点検して、状態を確認しておくことが大切です。
Before → After
CHECK POINT ‼ こんな症状があれば早めにメンテナンスを。
☑ 色あせが目立つ
☑ カビや藻が生えている
☑ ヒビが入っている
☑ ずれや割れがある
☑ 反りやうねりがある
☑ 雨どいに落ち葉などがたまっている
☑ 雨どいに割れや歪みがある
- 10年毎のメンテナンスを
屋根のメンテナンスは、ストレート屋根、金属屋根、セメント瓦なら10年毎が目安です。
塗装をすれば防水機能が維持され、紫外線からも守られます。
新築から20年~30年経ったら、葺き替えか重ね葺きで屋根を新しくしましょう。
一方、瓦屋根は、基本的に塗装は不要とされてますが地震や強風などで瓦がずれたり、割れたりすることがあるので、その場合はできるだけ早く補修しましょう。
- 雨どいも併せて点検
屋根の点検の際には、雨どいもチェックしましょう。
ごみや落ち葉が詰まっていると排水が悪くなり、雨どいが壊れやすくなります。
また、排水がスムーズに行われないと、雨水が軒先・軒裏、外壁などにまわり、建物が傷みます。
屋根のメンテナンスの際に一緒にクリーニングしておくと安心です。
住まいを紫外線や雨から守ってくれる屋根は、過酷な環境にさらされているだけに劣化しやすい場所でもあります。
定期的に点検をして、大切な屋根と住まいを守りましょう!