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家づくりに和室って必要?

家づくりに和室って必要?

2021.06.23

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伝統的な日本の部屋造りである和室。
「畳」や部屋を仕切る「襖」「障子」によって作られ、心地のいい空間として親しまれてきました。
現代では洋室中心の住宅環境に合わせた和洋折衷の和室が増えるなど、和室の良さを生かした家づくりも盛んです。
私たち日本人は当たり前のように慣れ親しんだ畳文化も、海外からはとても人気が高く、日本らしさを感じられる空間となってます。

今回は、そんな日本のおもてなし文化がたくさん詰まった和室についてご紹介しようと思います!

和室とは

「和室」とは、鎌倉~室町時代から造られてきた日本伝統な部屋のこと。
素足でも気持ちいい「畳」が敷き詰められ、陽の光を柔らかく取り入れる「障子」や「襖」に囲まれているのが特徴です。

和室は主に格式の高い「真」、格式と居心地の良さを合わせもつ「行」、ユニークで自由な「草」という3つのタイプに分けられますが、実際のところ、その3種類の境目は明確ではありません。

「真」

の和室は書院造りを基本として、床の間や床脇、書院、長押などを備えた部屋のことを言います。
ただし、これらに使われる銘木が丸太や面皮の場合には、真の和室とは言えず、行の和室であるということになります。

「行」

の和室は、真の和室と草の和室の中間という位置づけですが、どちらかというと、真の和室を崩したものをいえます。
違い棚や天袋まど床脇に必要なものが場合もありますが、丸太を利用しただけでも真の和室ではなく、行の和室となります。

「草」

草の和室は、もともと茶室から変化したもので、自然木などを多用するのが特徴となります。
また他の和室に比べて、径の細い銘木を利用し、細かく優しい感じに仕上げます。

和室のメリットとデメリット

●汎用性が洋室の比ではない
現在の住宅環境のなかで和室を設ける一番のメリットは、自由自在に使える汎用性です。床が柔らかいのでそのまま昼寝したり、こたつを置いて居間として使ったり、布団を敷いて寝室として使ったりすることができます。洗濯物をたたむなどのちょっとした作業スペースにもなり、親戚や友人が来た時には来客スペースとしてそのまま宿泊もできるなど、様々な用途で活躍してくれます。特に、土地が狭い日本では、自由自在に使える和室は生活に寄り添うことができる部屋として重宝されてきました。

●湿度調整に優れている
和室の主役である畳は、藁(わら)と藺草(いぐさ)でできており、とても吸湿性に優れた素材です。湿度が高い時に吸湿してくれてるだけでなく、湿度が低い時には放湿する特徴を持っているので、調湿性に優れた素材といえます。

畳一畳分で約500ml分もの水分を吸湿できるので、6畳一間であれば、約3ℓもの水分を吸湿できます。じめじめした梅雨の時期でもしっかりと室内を調湿してくれます。また、和室の代表的なつくりである「砂壁」も、畳と同様に吸湿性に優れています。高温多湿である日本において、最も快適に過ごせるのが和室といえるでしょう。さらに、畳には優れた消臭・吸臭能力があり、藺草の持つ大量の小さな穴が空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着します。和室事態が天然の空気洗浄機として、快適な空間つくってくれます。

●リラックス効果
「畳のにおいが好き」という方がいらっしゃいますが、実は科学的にも畳のにおいにリラックス効果があると証明されています。畳表に使われる藺草は、もともと薬草として日本に伝わり、病気の治療などにも使われてきました。藺草に含まれるフィトンチッドという成分には殺菌や防腐効果があり、森林浴のように呼吸を整えて精神を安定させるリラックス効果があるとされています。また、バニラ(バニラエッセンス)にも含まれるバニリンという成分も含まれており、ストレスを軽減する効果もあります。他にもα-シペロンという鎮静作用や不眠症にいいとされる成分が含まれているので、総合的に心を癒す効果が高いといえます。さらに畳には抗菌作用があるので、水虫やO-157などの原因菌の繁殖を抑え、一重の感染をある程度防御します。

●管理が大変
良いこと尽くしな和室ですが、管理の大変さはデメリットです。

「畳」

畳表に使われる藺草はとてもデリケートな素材です。繊細な繊維は傷がつきやすく、同じ個所に負担がかかり続けると痛んで目立ってしまいます。部屋の中で座る場合やテーブルを置く場所はある程度決まってくるので、注意してみてください。また細かな繊維の隙間がたくさんあることで、人の皮膚からでるフケなどが溜まりやすい特徴があります。溜まったフケはカビやダニの餌(栄養)となり、たくさん住み着いてアレルギーになってしまう可能性もあります。定期的に掃除をして、清潔な状態を保ちましょう。ペットを飼っているご家庭では、ペット専用の畳などもあるので検討してみてください。

畳の掃除の方法は、畳の目にそってほうきがけ、雑巾の乾拭きで大丈夫です。掃除機を使う場合は、畳の目にそって、継ぎ目のへりにぶつからないようにかけてください。

畳を長持ちさせるためには、エアコンなどの除湿機能も有効です。特に梅雨のじめじめした時期は、換気の意味も含めて除湿するといいでしょう。

「襖」

畳と同じように、襖もデリケートな和紙でできている為、丁寧に取り扱う必要があります。長年使うにつれて経年変化が起こるので、定期的に張り替えるのが一般的です。張り替えの目安は、大体5年に1度と言われています。5年に1度だと張り替え時期を忘れてしまうので、「①シミがついている」「②日焼けなど全体的に茶色くなってきた」「③わしが剥がれたり、浮いたりしている」などのことをポイントにして張り替えることをおすすめします!

基本的な襖の掃除・手入れは、はたきやふわふわのハンディークリーナーで埃を落とす程度で構います。溝部分にごみがたまってきた時は、使い終わった歯ブラシや爪楊枝などで埃を取り除くようにしましょう。

これから新築・リフォーム・引っ越しをお考えの方は、和室空間を取り入れてみてはいかがでしょうか?

引用 / 東京銘木協同組合 – 和室の真行草 (meiboku-ichiba.jp)

 

 

 

 

工事部 : 村越


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